ADHDについて思うこと その1 ADHDと脳の関係
こんにちは。yukiです。
その時の気分で↑の挨拶に「!」が付くかどうかと
文章のテンションが変わるらしいです。
今はディズニーランドから帰ってきたところですが、
興奮冷め止んで落ち着いた気分です。
私がADHDと診断されてからちょうど半年がたち、
私生活もちょうど少し落ち着いたところなので
個人的に思うことを書き出してみようと思い立ちました。
前置き
「私はこう思うけど、あなたはどう思う?聞かせて!」
というスタンスなので、押し付ける気はさらさらありませんし、
批判でもなんでもコメント頂けるのは、色んな意見が聞けて嬉しいです。
もし思うことがありましたら、是非お願いします。
当然ここに書いて有ることは
あくまで一当事者が個人的に思うことであり、
情報の整理も兼ねた備忘録ですので、
個人差もあれば根拠もない情報のこともあります(なるべく情報源はつけます。)
ご承知おきください。
ざっくり内容
で!本来なら診断から~とか順番に書くべきなんだろうけど、
順序どおりいくのニガテなのですっとばして今書きたい事を今書きます笑
・ADHDと脳のつながり
・ADHDは生まれつきで治らないっていう嘘
・ADHDの薬と私の服用体験談
の3本立てです。
多分途中であきて何個かに分かれます。
(というかこんな挑発的なタイトルで大丈夫か。。。)
本題
・ADHDと脳のつながり について
まず発達障害ってなんだろう??ってところに立ち返ってみましょう。
発達障害は、脳機能の発達が関係する障害です。発達障害がある人は、コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手です。また、その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」「困った人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。それが、親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害によるものだと理解すれば、周囲の人の接し方も変わってくるのではないでしょうか。
ここでは、発達障害のある人を理解するために、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害など、主な発達障害の特徴を紹介します。なお、発達障害は、複数の障害が重なって現われることもありますし、障害の程度や年齢(発達段階)、生活環境などによっても症状は違ってきます。発達障害は多様であることをご理解ください。
ここで発達障害は「脳機能の発達が関係する障害」であるとされています。
チック症や吃音症も発達障害に含まれてたんですね...知らなかった。
ADHDについて詳しく見てみますと、
その原因は以下の様なことが考えられています。
ADHDの症状には、自分の注意や行動をコントロールする脳の働き(実行機能)のかたよりが関係していると考えられていますが、詳しい原因はまだわかっていません。
実行機能は前頭前野とよばれる大脳の前側の部分で調節されます。ADHDの方は、前頭前野を含む脳の働きにかたよりがあると考えられています。
また、脳の神経伝達物質(脳内の神経細胞の間で情報をやりとりする物質)であるドパミンやノルアドレナリンの働きがADHDの方では不足気味であることがわかっています。 これらの神経伝達物質の機能が十分に発揮されないために、ADHDの症状である不注意や多動性があらわれるのではないかと考えられています。
「脳機能の発達」が偏っており、「ドパミンやノルアドレナリンの働きがADHDの方では不足気味である」。
そのため実行機能に偏りがでるとされています。
この偏りの程度が人により大きく異なるため、
症状の出方が人により大きく異なるのが発達障害です。
ADHD治療薬として用いられるコンサータやストラテラ、インチュニブ等は
この脳内のドーパミンやノルアドレナリンの流通量を増やす方向に働くことで、
ADHDに特有の症状を軽減します。
(どうでもいいですがドパミンよりドーパミンの方がなんとなく好きです。)
ADHDは遺伝するから治らないの?
よく「ADHDは遺伝するから生まれつきのものだ」と言われますが、
確かにADHDのリスク要因となる遺伝子や遺伝子変異は多数知られています。
しかし、ADHDのリスク要因は遺伝的要因のみならず、環境要因も大きな割合を占めています。
2つの要素が絡み合って脳の偏りを生み出しているのです。
「環境要因によって脳の偏りが生じうるなら、
逆に脳の偏りを改善していくこともできるのではないか」
と思われる方もいらっしゃると思います。
実はこの考え方は脳科学の分野では常識となっており、
「薬を使わずにADHDを『改善』する方法」は
海外では2000年代前半から知られています。
脳科学的に検査をすると、発達障害の方は脳の特定の部分の働きが悪いことがわかります。その部分を鍛えてあげるようなトレーニングをすれば脳の働きが改善し、偏りが少なくなり、日常生活へ適用しやすくなるというわけです。
脳科学というと私は「ホンマでっか!TV」の澤口 俊之 先生を連想しますが、その澤口先生が独自に10年以上発達障害児と向き合い、脳科学の立場からアプローチを行うことで多くの子供達の脳機能や発達障害様の特性を改善してきた事をご存知でしょうか。(私は知りませんでした。。)
そんな澤口先生は著書「発達障害の改善と予防」の中でこのように述べています。
遺伝的リスク要因をもっていると改善は難しいのですが、それでも発達障害は改善可能というのが現在の脳科学の常識です。
(中略)
発達障害の本質的問題は脳科学的にはごくシンプルです。発達障害は脳機能障害であり、定価ないし障害されている脳機能を適切な方法で向上させれば、発達障害は改善できるーたったこれだけのことです。
(中略)
「発達障害は予防も改善もできない」というのは妄言と言うしかありません。
発達障害の改善と予防: 家庭ですべきこと、してはいけないこと (実用単行本)
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まだ発達障害の理解が十分ではない現在の日本の常識では考えられないような事実ですが、実際に多くの発達障害児の改善を行ってきた例も一緒に記されています。
脳機能を大きく改善しうるのは、まだ脳の発達の未熟な8歳以下のお子さんであるそうです。
(しかし、脳の神経細胞は大人になっても増殖可能ですから、多少なりとも改善できると私は信じたいです。。)
もちろんこういう場合は薬による改善も有効です。
スウェーデンの研究グループと並んで、澤口先生のグループは発達障害研究において最先端を進んでいるそうです。
そんなスウェーデンでは自閉症やADHD児に対するアプローチが生後すぐに行えるよう、社会全体の枠組みができています。見習う点は多いです。
(参考1:スウェーデン社会における自閉症・ADHDへの支援体制)
(参考2:スウェーデンでのアスペルガー症やADHDを持つ人たちへの支援 ( ヨーロッパ ) - 千春のスウェーデン通信 - Yahoo!ブログ)
以上、少し脱線しましたが、
ADHDと脳の関係についてのお話でした。
次回は澤口先生の本の内容を掘り下げつつ、
私の体験についてもお話できたらと思います。